三丁目の夕日の小雪さんを、美輪明宏が女優としての彼女を語りました。
小雪さんは往年の原節子さんを思わせる本当の女優の登場だと美輪さん

そんなことが記憶の隅にあったのでしょうが、
東京物語の原節子さんが小雪さんにダブって見えたのです。
役柄は全く違います、
東京物語の原節子の役柄は夫に先立たれて一人働く戦後まもなくの女性
夫の両親を他の実の子供達が引き取るのを避ける中、東京で向かえて世話をする役柄です、
そして三丁目の夕日の小雪さんはストッパーや居酒屋のママの役柄です
でもその二人に共通するのは、二人にお役柄にあまりリアリティがない事でした。
あまりにも生活の臭いがしないのです
両方とも生活臭が臭う役柄ですが、品がよすぎてにおいがありません。
私は映画にリアリティばかり求めた時代がありましたが、最近は映画の意味はある夢を見させるものでなければならないと考えるようになっています。
だから、このリアリテイのない人がこんな役柄をするから、その愛の表現が透明で美しいものになる
昭和ロマンに大して、見る人が求めるものは、透明で浸み込むような愛の表現なのかもしれません。
「冬のソナタ」が大ヒットしたのもそんなものを求めた結果といえなくもないともいます。
ストリッパーや身を崩した役をそのまま地で出来る女優がいますが、
あまりにリアルで、そのままで、いやな感じがすることも多く
本当の女優の現れるのを期待していました。
小雪さんははじめも出る出身の芝居の出来ない人との偏見を持っていましたが、
今回見て芝居演技を存在そのものが表現する、なんと言っていいのか、
どんな役になっても本性が現れ出てしまう女優だと思えるのです。
そしてその本性が「透明」だと思えるのです。
いい女優がやっと現れたと思いました。
ご本人は、女優は自分に合っていないと言ってはいますが・・・・
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