古典映画の中で、砂の女は難しい映画でした
主人公岡田栄二は砂漠に新種のハンミョウを採集しに向かうが、砂漠の中の村で寡婦岸田今日子が住む家に滞在するように勧められる。
村の家は一軒一軒砂丘に掘られた蟻地獄の巣にも似た穴の底にあり、はしごでのみ地上と出入りできる。
一夜明けるとはしごが村人によって取り外され、主人公は女とともに穴の下に閉じ込められ奇妙な同居を始める。
村の家々は常に砂を穴の外に運び出さない限り砂に埋もれてしまうため人手を欲していた。
勅使河原宏監督の、結構難しい映画でした。
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あり地獄の男女が生活を見せることで、何を表現したかったのか。
今でもこの映画の意味が分かりかねています。ある意味スエデーデン映画を見るような違和感を感じました。
この年面白いと今でも思い出されるのは、緊迫感と事件が結びつくいい映画に出会いました
飢餓海峡 水上勉原作映画

青函連絡船の転覆事故が発生した頃、北海道の岩内で質店一家の強盗放火殺人事件が発生していた。
連絡船事故の遺体収容にあたった函館警察の弓坂刑事は、身元不明の二つの死体がどこか別の場所から流れて来たものと推測する。
同じ頃、酌婦の杉戸八重は一夜を共にした犬飼という男から大金を渡された。犬飼は去ったものの、八重はその恩人への感謝に、大金を包んであった新聞と自分が貸して犬飼が使った安全剃刀を肌身につけて持っていた。
その後、弓坂が八重に不審な男について尋問するが、八重は犬飼をかばって何も話さなかった。
そして、八重は酌婦をやめて去っていき、行方はようとして知れなかった。 それから十年、八重は舞鶴で心中死体となって発見された。
東舞鶴警察の味村刑事が女の懐中から舞鶴のデンプン工場主樽見京一郎が、刑余更生事業資金に三千万円寄贈したという新聞の切り抜きを発見し、事件は急転する。
青函連絡船の転覆事故を題材にした、おもしろい推理映画で、ダイナミズムを感じる人間模様の映画でした。
樽見京一郎/犬飼多吉:三國連太郎
杉戸八重:左幸子
弓坂吉太郎刑事:伴淳三郎
味村時雄刑事:高倉健
これらの出演者の演技も見事で、三国錬太郎の犯人、伴淳(バンジュン)の刑事、健さん、そして左幸子の酌婦、深く暗く熱い人間模様の映画といえ、
この種の映画のエンターテインメントを開いたと思いました。
今でも充分、どきどきわくわく、歴史と時代を感じられる映画だと思います。
ぜひ見てください。
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越後つついし親不知
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